【2月4日 AFP】インターネット交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)について、ユーザーが嫌がる点は数多くあるかも知れない。だが、その利用を完全にやめてしまう人は少ないという調査結果が3日、発表された。

 米独立系世論調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が行った調査によると、フェイスブックを利用している米国人の半数以上が、他人が必要以上に自分の個人情報を共有しているとの概念についてうんざりしており、このサービスを約36%が「とても嫌だ」、約25%が「嫌だ」と回答した。

 自分が写っている写真を無断で公開されるのが好きではないと答えた人の割合も同程度で、子供を持つユーザーの75%近くが、自分の子供の写真が無断で公開されることに反対だった。

 しかし、4日にフェイスブックが開設10周年を迎える中、発表された今回の調査結果からは、全世界に12億人を超えるユーザーを抱える同SNSの勢が減速傾向にあることはみじんも感じられない。

 フェイスブックのユーザーは、友達たちが公開する写真や動画を閲覧できることを高く評価しており、そのことがフェイスブックを利用する主な理由だと答えた人は47%に上った。また、1度に大勢と共有できることを主な利用理由に挙げた人は46%だった。

 調査に協力したフェイスブックのユーザーの約半数は、200人を超える友達がいると回答している。また、18~29歳のおよそ25%が500人以上の友達がいると答えた。

 ピュー・リサーチ・センターは昨年も調査を行っているが、その調査結果から、米国のインターネット利用者の71%がフェイスブックを利用していることが明らかになった。

 同センターによると、フェイスブックを利用していない人のうち52%が、家庭内に利用者がいると答えており、さらにこのうち子供1人と同居している両親の66%が、自分たちはフェイスブックを利用していないが、家庭内にアカウントを持つ者がいると答えている。

 今回の調査は、成人1801人を対象に8月7日~9月16日まで実施されたアンケート結果を基にしている。フェイスブックユーザー960人から得た調査結果に関しては、誤差の範囲は3.5%ポイントと推定されている。(c)AFP