【2月3日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)で3日未明、「放心状態」で徘徊(はいかい)していた競泳金メダリストのイアン・ソープ(Ian Thorpe)氏を警察が保護し、病院に移送した。地元メディアが報じた。

 豪テン・ニュース(Ten News)の報道によると、31歳のソープ氏は3日午前3時(現地時間)ごろ、シドニー南部郊外のパナニア(Panania)の通りを徘徊しているところを発見され、病院に運ばれた。ソープ氏は先月末に続き、この2週間で二度病院に運ばれている。

 自宅の近くで物音に気づいた14歳の少年が、私道に停車していたトラックに乗り込もうとするソープ氏を発見し、通報したという。ソープ氏は「放心状態で」で何らかの影響を受けている様子だった、と同局は伝えている。

 警察はソープ氏の名前こそ挙げなかったものの、AFPの取材に対し、午前3時ごろパナニアで「車両の近くをうろついている男性がいる」という通報を受け、対応した事実を認めている。

 ソープ氏の関係者は、今回の件に関するコメントを出していない。

 ソープ氏は先週、うつ病とアルコール依存症の治療で入院したと報じられたが、関係者はこれを否定している。ソープ氏をマネージメントするスポーツ・アンド・エンターテインメント社(Sports & Entertainment Limited)は、五輪で通算5回金メダルを獲得しているソープ氏は、肩の手術のために入院していたとしている。(c)AFP