【2月2日 AFP】インドネシア西部スマトラ(Sumatra)島にある活火山、シナブン山(Mount Sinabung)で1日、数日ぶりの大規模な噴火があり、高温の火山灰雲に巻き込まれた14人が死亡した。国家災害対策庁(National Disaster Management Agency)が明らかにした。

 同庁の報道官によると、死者の身元は全員判明しており、うち4人は観光旅行に来ていた高校生だった。同庁は死者が増える可能性を懸念しているものの、有害で高温の火山灰雲が火口から噴出しているため、捜索救助活動は中断しているという。

 また、北スマトラ(North Sumatra)州カロ(Karo)当局者はAFPに対し、親族の墓参に来ていた父子と、長年誰も住んでいなかった自宅の確認に来ていた男性の3人も火山雲に巻き込まれ、負傷したと語った。

 シナブン山は環太平洋造山帯(Pacific Ring of Fire)にまたがるインドネシアの活火山129か所の一つ。400年近く活動していなかったものの、2010年に噴火し、昨年9月に再び噴火があった。(c)AFP