【1月30日 AFP】多くの課題を抱える米国のバラク・オバマ(Barack Obama)政権が、酒に酔った状態で公道でレースをしたとして逮捕されたカナダ出身の人気アイドル歌手、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)容疑者の米国外退去に関する審査という新たな「重大な問題」への対応を求められている。

 ホワイトハウス(White House)のウェブサイトに23日に寄せられた、ビーバー容疑者の国外退去を求める請願には、現地時間29日正午(日本時間30日午前2時)までに10万3000人分の署名が集まった。署名が10万人分を超えた請願については、最終的に米大統領の判断が必要とされる。

 請願は、ビーバー容疑者がフロリダ(Florida)州マイアミビーチ(Miami Beach)で飲酒とマリフアナ吸引後に公道でレースをしたとして逮捕された23日、ミシガン(Michigan)州デトロイト(Detroit)在住だという「J.A.」さんによって申請された。それには、「われわれ米国民は、ポップカルチャーの世界において米国の誤ったイメージが伝えられていると感じている」「危険で向こう見ず、有害で、薬物を乱用するジャスティン・ビーバー容疑者を国外に追放し、グリーンカード(永住・労働許可証)を剥奪してもらいたい。彼は米国民の安全を脅かしているだけでなく、若者たちに恐ろしい影響を及ぼしている。われわれは、米国社会からジャスティン・ビーバー容疑者を排除してもらいたい」と述べている。

 ホワイトハウスのウェブサイトには、マリフアナの合法化や米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)の情報収集活動を暴露して米当局に訴追された中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者への恩赦を求めるものなど、米国民からさまざまな請願が寄せられている。

 ホワイトハウスの報道官は、「10万人以上の署名が集まった請願については全て、適切な職員が審査し、返答する」としている。(c)AFP