【1月29日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は28日、米議会で一般教書演説を行い、アメリカンドリームを危機に陥れている経済的不平等の流れを反転させる強い決意を示した。

 オバマ大統領は、勤労者に元気を出させ、教育を改善し、環境改善に取り組もうとする施策を、共和党が多数派を占める議会が阻止するようであれば、大統領の行政権を活用すると宣言した。

「アメリカは立ち止まらない──そして私もだ」とオバマ大統領は述べた。「不平等は悪化した。上向きの社会的流動性は行き詰まっている。そして失業者もまだあまりに多い」

 オバマ大統領は、連邦政府職員の最低賃金を新規契約より時給7.25ドル(約750円)から10.10ドル(約1000円)に引き上げるために自らの権限を利用することを約束するとともに、退職後の蓄えを始めるための新たな制度を設立する方針を示した。