【1月28日 AFP】環境保護団体「ワイルドライフリスク(WildLifeRisk)」は27日、中国・浙江(Zhejiang)省の蒲岐(Pu Qi)で、毎年約600匹のジンベエザメを解体・処理する工場が見つかったことを明らかにした。

 香港(Hong Kong)を拠点に活動するワイルドライフリスクは、4年がかりの調査の末、この施設を突き止めたと述べており、絶滅危惧種にしていされているジンベエザメの処理工場としては世界最大規模だとしている。

 またワイルドライフリスクによると、この施設では主に、肝油などの健康食品に用いる油を目的にサメを解体していたとされる。

 同団体が隠しカメラで撮影したビデオ映像には、工場の作業員が、ジンベエザメとみられる斑点模様の大きな背びれを切り落とす様子が捉えられていた。

 この処理工場では他にも、ヨシキリザメやウバザメといったサメ類の処理も手がけており、これら3種のサメから年間約200トンのサメの油を生産しているという。

 国際自然保護連合(International Union for the Conservation of NatureIUCN)のレッドリストでは、上記3種は絶滅危惧種もしくは準絶滅危惧種に指定されている。(c)AFP