【1月23日 AFP】歩きながら携帯電話でメールを打つと、まっすぐ歩いたり通常の歩行速度を保つ能力が損なわれ、歩行者に危険が及ぶ恐れがある――豪クイーンズランド大学(University of Queensland)の研究チームが22日、こんな実証実験の結果を発表した。「携帯メール」が歩行に及ぼす影響に関する初の科学的研究だという。

 研究チームは、「携帯に夢中になった人の歩行能力への影響」に関する科学的分析がまだ1つも存在しないようだと気付いたことから、被験者26人を対象に実験を行った。

 経験的には影響があることは明らかで、被験者への聞き取り調査でも約3分の1が、歩きながらテキスト入力した際に「落下、転倒、障害物や他人との衝突」といった何らかの事故に遭った経験があると認めた。

 過去の研究では、歩きながらテキスト入力をすると事故に遭う危険が高まるとの結果が仮想環境下で確認されている。また、歩行者が携帯電話で通話中やテキスト入力中に負傷する事例は2006年以降増加しており、米国では歩行中の携帯電話使用を禁止した自治体もある。