【1月17日 AFP】英紙ガーディアン(Guardian)と英テレビ「チャンネル4(Channel 4)」は16日、米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)が、世界中から1日当たり2億件近くの携帯電話のテキストメッセージを収集していると報じた。

 米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が暴露した機密情報に基づいた同報道によると、NSAは収集したメッセージを使用して、携帯電話利用者の位置情報、交流関係、クレジットカード情報などのデータを入手していたという。

 また、NSAは英情報機関に、収集した「メタデータ」を検索する許可を与えていたという。メタデータはテキストメッセージに関する情報のことで、実際の内容ではない。

 両メディアの報道によると、NSAが「ディッシュファイア(Dishfire)」という暗号名のプログラムの下で、「可能なほとんどすべて」の情報を収集していたと、機密文書には記載されていた。

 また、ディッシュファイアは、不在着信通知や国際ローミング料金についての通知など、携帯利用者に自動送信されるテキストメッセージを収集・分析するプログラムで、銀行からの通知を使用して利用者のクレジットカード番号を入手することも可能だという。

 同報道は、NSAの同プログラムに関する2011年の内部資料と、英政府通信本部(GCHQ)の文書を情報源としている。(c)AFP