【1月15日 AFP】インドの首都ニューデリー(New Delhi)で14日夜、観光で訪れていたデンマーク人の女性(51)が、6人以上の男に集団レイプされる被害に遭った。警察発表や現地メディアにより15日、明らかになった。インドでは女性への性的暴行事件に関する報道が後を絶たない。

 デリー警察の報道官はAFPに対し「女性は道に迷い、被害に遭った。すでに容疑者を特定し、現在取り調べを行っている」と明らかにした。

 法的な理由から氏名が伏せられている被害女性は、ニューデリー中心部の繁華街、コノート・プレース(Connaught Place)に近くバックパッカーに人気の宿が集まるパハルガンジ(Paharganj)地区のホテルに宿泊していた。

 インドPTI通信(Press Trust of India)が伝えた警察筋の情報によると、女性は市内の美術館に行った後で道に迷い、ニューデリー駅近くで男らにホテルまでの道を尋ねたところ、ナイフを突き付けられ、人けのない場所に連れ込まれ被害に遭った。

 女性はホテルに戻った後、友人に被害を受けたことについて語ったという。

 現地紙タイムズ・オブ・インディア (Times of India)によれば、女性は1週間ほど前からインドに滞在しており、タージ・マハル(Taj Mahal)があるアグラ(Agra)を訪れた後、14日にニューデリーに着いたところだった。

 インドでは数週間前、ポーランド人の女性がニューデリーに向かうタクシーの中で、運転手から薬物の入ったスプレーを顔にかけられ、意識を失っている間に暴行される事件が起きた。

 また2012年12月に、ニューデリーのバスの車内で6人の男から性的暴行を受けた女子学生(当時23歳)が死亡するという衝撃的な事件の発生から先月で1年を迎え、追悼行事が行われたばかりだった。(c)AFP