【1月15日 AFP】子どもを持つ人は持たない人に比べて幸せか? ──双方に自身の自分人生を評価してもらったところ、米国では評価結果が同程度だったとする研究論文が13日、米科学アカデミー紀要(Proceedings of the NationalAcademy of SciencesPNAS)に掲載された。ただ世界的には、子どもを持つことで人生の満足度が減少する傾向が見られたという。

 この研究は、米世論調査会社ギャラップ(Gallup)が世界の約300万人を対象に行った大規模な調査2件を基にしている。米国人約180万人を対象に2008~2012年に実施されたものと、世界161か国の107万人を対象に2006~2012年に実施されたものだ。

 調査では、自分の人生が理想にどのくらい近いか、また前日にどのような感情を抱いたかが質問された。後者の質問に対しては、幸福感、悲しみ、怒り、心配、ストレスなどの答えが予想された。

 調査の結果、子どもを持つ人は、持たない人に比べて感情の起伏が激しく、幸福度とストレス、笑顔と怒りなど、回答のあった感情の全てで高い水準だった。

 ただ研究チームによると、学歴、収入、健康状態、信仰心などその他の項目を考慮すると、子どもを持つ人も持たない人も人生に対する満足度は同程度であることが分かった。

 人生を10段階で評価した場合に、子どもを持つあらゆる年齢の人たちの平均評価は6.82で、子供を持たない人たちの平均は6.84だった。