【1月15日 AFP】サッカー元オランダ代表のクラレンス・セードルフ(Clarence Seedorf)が14日、解任されたマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督に代わり、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)の指揮官に就任することを明らかにした。

 欧州制覇7度のミランは、12日のサッスオーロ(US Sassuolo)戦のショッキングな敗戦を受けてアレグリ監督を解任し、ミラン在籍時代に数々の栄光を勝ち取ったセードルフに白羽の矢を立てていた。

 現在37歳のセードルフはこれまで、アヤックス(Ajax)、レアル・マドリード(Real Madrid)、ミランと3つのクラブで欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を制した史上初めての選手で、1年半前からはカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のボタフォゴFR(Botafogo FR)に所属していた。

 しかしセードルフは今回、今こそ新たな挑戦に乗り出す時だと語り、スパイクを脱ぐ決断を明らかにした。

 セードルフはリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で報道陣に対し、「22年間の現役生活を終えるつもりだ。選手として自分が成し遂げてきたことには満足している」とコメントした。

「この1年半の(ボタフォゴでの)経験は自分を成長させてくれたし、人生の新しい舞台へ進み、ミランで監督を務める時にきっと役に立つはずだ」

 ミラン時代、ピッチ上の指揮官と言える存在だったセードルフは、同クラブで400試合以上に出場して2度のリーグ優勝と欧州チャンピオンズリーグ制覇を達成している。

 スリナム出身のセードルフは、1995年にアヤックスで自身初となるチャンピオンズリーグ制覇の栄光をつかむと、その3年後にはレアル・マドリードで、さらに2003年と2007年にはミランでクラブサッカー最大の栄誉を手にしている。(c)AFP/Chris WRIGHT