フランスのファーストレディーは現在もトリルベレールさんなのかという直接的な質問に対し、オランド氏は「あなたの質問は分かる。そしてあなたもきっと私の答えを分かってくれるはずだ」と切り出し、「誰しも私生活では苦境に立たされることがある。(私の)現況がまさにそうだ。今は苦痛を伴う時だ」「しかし私は、私的なことは私的に対処すべきという信条を持っている。今この場は不適切であり、従って私生活に関する質問には一切お答えしない」と述べた。

 トリルベレールさんは、仏芸能誌「クローザー(Closer)」がオランド氏とガイエさんの密会を捉えたとされる一連の写真を公表した数時間後に入院。報道によると、トリルベレールさんは低血圧と極度の疲労を訴え、「重度の沈鬱状態」に陥っているという。当初は3泊後に退院の予定だったが、側近が13日明かしたところによると、「さらに休養が必要」という医師の判断を受け、引き続き入院している。

 オランド氏は記者会見で、私生活に踏み込んだクローザー誌の報道に対する「大きな憤り」を再び表明したが、報道を否定はせず、同誌に対する法的措置もとらないと述べた。