【1月12日 AFP】エジプト軍トップのアブデルファタフ・サイード・シシ(Abdel Fattah Said al-Sisi)軍最高評議会議長兼国防相は11日、「国民の要請があれば選挙に立候補する」と述べ、多方面から予測されている大統領選への出馬に意欲を示した。

 政府系日刊紙アルアハラム(Al-Ahram)が報じたところによると、シシ議長は政府関係者などが参加した集会で「もし私が立候補するとしたら、国民の要請と軍の委任が必要だ」と述べたという。

 シシ議長は、昨年7月にイスラム組織出身のムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領が軍によって解任された後では最も人気のある指導者だ。複数の軍関係者がAFPに語ったところによると、軍内部では今年行われる予定の大統領選へのシシ議長の立候補が支持されているという。

 エジプトは、新憲法についての国民投票を数日後に控えている。軍が主導する暫定政府はこの国民投票を、モルシ氏解任後のエジプトに選挙を通じた統治を復活させる最初の選挙と位置付けている。(c)AFP/Samer AL-ATRUSH