■飲食店や下水施設の遺跡を調査

 エリス氏が率いる研究チームは、西暦79年に起きたベズビオ火山(Mount Vesuvius)の噴火によって埋もれたポンペイの2地区を10年前から調査してきた。

 この地域には20件ほどの店舗があったとみられ、大半が飲食店だったと考えらている。研究チームは排水溝の他、付近の公衆トイレと汚水槽の遺跡も調査した。発掘された廃棄物は紀元前4世紀にまでさかのぼるという。

 エリス氏は、ポンペイに住んでいた人々はこれまで考えられていたよりも「より質の高い食事と生活水準」を持っていたと述べている。また同大学の声明は、今回の研究で「古代ローマ人の食生活に関する歴史的認識が一掃されつつある」と指摘している。(c)AFP