【1月9日 AFP】フィリピン・マニラ(Manila)で9日、キリスト教カトリック教徒の祭りとしては世界最大級の「ブラックナザレ祭(Black Nazarene)」が開催され、主催者によると昨年の9万人を上回る多数の信者が参加した。

 毎年1月9日に行われる伝統の祭りでは、奇跡を起こすとして信仰を集める等身大の黒いイエス・キリスト像がはだしの信者たちに担がれ、6キロにわたって市街を練り歩く。パレードの間、像にはどうにかして触れようとする信者たちが殺到。主催者発表で少なくとも300人が負傷し、1人が発作で倒れた。

 ブラックナザレ像はメキシコから宣教師によって1607年にマニラに運んで来られたもので、船の中で火事に遭い黒く焦げてしまったと伝わっている。(c)AFP