【1月2日 AFP】ソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)で1日、高級ホテルに爆発物を積んだ車が突っ込み爆発、負傷者が手当てを受けている中、さらに2台目の自動車が爆発し、少なくとも8人が死亡した。

 犯行声明は出されていないが、武装集団による奇襲攻撃もあったとみられるこの事件は、ソマリアのイスラム過激派組織で国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とつながりのある「アルシャバーブ(Shebab)」の犯行を示す特徴を全て備えている。

 AFPの取材に対しある警察官は、爆発物を積んだ車が国連施設近くのジャジーラ(Jazeera)ホテルで爆発したと述べ、「自爆攻撃とみられる」と語った。同警官は最初の爆発の死者数は不明としたが、ある目撃者は少なくとも5人が死亡したと話している。

 2度目の車爆弾は、爆発の現場に救急車が駆けつけ、ソマリア兵が負傷者を救助している最中にさく裂した。

 別の警官は「治安部隊が負傷者を救出している間、爆弾を積んだもう1台の車が爆発した」と述べ、ある目撃者は「8人の遺体を数えた。その大半は兵士だ」と話した。

 国際空港の近くにあるジャジーラホテルは、海岸沿いに位置する首都の中でも最高級のホテル。ソマリアの政治家や外国要人などが利用している。

 目撃証言によると、2回の爆発の間には、武装集団と治安部隊との銃撃戦も発生した。今回の事件は、最初に車爆弾で厳重に警備された建物入り口を爆破し、自爆要員や爆発物を搭載した車を突入させるアルシェバーブの手法と類似している。(c)AFP