地元警察は、ジャマル大使宅の隣にあるパレスチナ大使館所属の建物も捜索したが、これまでに周辺で爆発物は見つかっていないという。ただ、警察署長は地元テレビ局ノバ(Nova)に対し、「この(爆発物)は大使館にあってはならない類いのものであり、これに関しても捜査を続けていく」と述べている。

 大使館の広報担当がチェコのラジオ局に語ったところでは、爆発が起きた際、大使の家族は全員が自宅内にいた。爆発の煙を吸引し、ストレス反応を示した52歳の大使の妻も病院に搬送されたが、同日中に帰宅を許されたという。

 チェコはイスラエルの忠実な同盟国。ジャマル大使は着任時、チェコのミロシュ・ゼマン(Milos Zeman)大統領に対し、駐イスラエル大使館はテルアビブ(Tel Aviv)からエルサレム(Jerusalem)に移すべきだとの考えを示唆した発言を訂正するよう要求していた。

 イスラエルの真の首都はエルサレムだと示唆するこのような発言は、東エルサレムの領有を主張しているパレスチナの人々の多くにとってとうてい受け入れられないものだ。(c)AFP/Jan FLEMR