【12月29日 AFP】インドで今月上旬に行われたデリー首都圏の議会選挙で反汚職を掲げ、大躍進した新政党「庶民党(Aam Aadmi PartyCommon People's Party)」のアルビンド・ケジリワル(Arvind Kejriwal)党首(45)が28日、デリー首都圏首相に就任した。支持者らは、インド政界にはびこる腐敗の一掃に期待をかけている。

 ケジリワル氏は「庶民派」の評判にふさわしく、就任の宣誓式が行われた公園まで地下鉄でやって来ると、警察発表で10万人という観衆に歓迎され、宣誓式に臨んだ。

 庶民党のトレードマークになっている白いガンジー帽をかぶったケジリワル氏は、住宅やインフラ、衛生など山積する問題を解決する「魔法の杖」は自分にはないと述べた上で、「しかし政府を運営するのは、警察や官僚ではなく、庶民だ。全員が力を合わせれば、われわれは国を変革できる」と述べた。支持者らは「今日はデリー、明日は全国」の横断幕を掲げ、庶民党のシンボルである汚職や賄賂の一掃を表す「ほうき」を振った。