【12月29日 AFP】レバノンの首都ベイルート(Beirut)中心部で27日に爆弾が積み込まれた車が爆発して元財務相らが死亡した事件で、爆発直前にこの車の前で「自分撮り」をしていた16歳の少年が搬送先の病院で28日に死亡した。

 レバノン国営のNNA通信は、モハメド・シャール(Mohammad al-Chaar)さん(16)が、搬送されていたベイルート市内のアメリカン病院(American Hospital)で28日の朝に死亡し、今回の爆発による死者は7人になったと報じた。

 車の前でポーズを取る4人の若者の写真がインターネット上に出回り、モハメドさんはその1人として知られていた。フェイスブック(Facebook)やツイッター(Twitter)などにはモハメドさんの死を悼むメッセージがあふれた。

 この事件ではモハメド・シャタハ(Mohammad Chatah)元財務相らが死亡したほか、数十人が負傷した。当局は50~60キログラムの爆薬が使われたとみている。(c)AFP