【12月23日 AFP】エジプトの裁判所は22日、2011年にホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)元大統領に反対する大衆蜂起で中心的な役割を果たした活動家3人に対し、今年11月に無許可で抗議デモを組織したとして禁錮3年の判決を言い渡した。司法筋が明らかにした。

 今回の判決は、非イスラム教徒に対するものとしては、ムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領が軍により7月に解任されて以来初めて。人権擁護団体は、軍主導の政府当局によるデモ弾圧強化の一環だと見ている。

 アハメド・マーヘル(Ahmed Maher)、アハメド・ドゥマ(Ahmed Douma)、およびモハメド・アデル(Mohamed Adel)の3被告はさらに、11月の無許可抗議行動で暴動を起こし治安部隊を襲ったとして、それぞれ5万エジプトポンド(約75万円)の罰金を科されている。

 半国営の中東通信(MENA)は、判決を言い渡された3人の被告が「軍政権を打倒せよ」と叫んだと報じた。

 マーヘル被告は、ムバラク元大統領に対する大衆蜂起を導いた4月6日運動の発起人。被告3人はムバラク政権時代、反体制派指導者だったが、モルシ前大統領に対しても2011年「革命」を裏切ったと非難、軍による同前大統領解任も支持していた。(c)AFP/Jay DESHMUKH