【12月22日 AFP】先月29日にアフリカ南西部ナミビアに墜落し乗客乗員33人が死亡したモザンビーク航空(LAM)機の事故について、モザンビーク民間航空協会(Mozambican Civil Aviation InstituteIACM)は21日、これまでの調査の結果、機長が「明確な意図」をもって墜落させたとみられると発表した。

 記者会見したIACMのジョアン・アブレウ(Joao Abreu)理事長によると、墜落した同航空TM470便のフライトレコーダー(飛行記録装置)を解析した結果、事故機の機長は自動操縦装置を、「明らかに意図的」とみられる方法で操作していたことが分かった。

 自動操縦装置に設定された飛行高度は3回にわたって手動で変更され、3万8000フィート(約1万2000メートル)から地表面より低い592 フィート(約180メートル)に下げられていた。スポイラー(翼に付いている装置で、使用すると揚力が減少する)はフライトレコーダーの記録の最後まで使用された状態になっており、エンジンの出力を調整するスロットルも手動で操作されていたことが確認された。