■首都ジュバだけで500人死亡

 アフリカ各国の閣僚からはサルバ・キール(Salva Kiir )大統領に対し、リヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領との交渉開始を求める声が上がっている。死者の数は増えており、国連(UN)は、少なくとも民間人11人と平和維持活動(PKO)要員のインド軍兵士2人の死者が出た国連南スーダン派遣団(UNMISS)の基地襲撃を強く非難した。

 国連当局者によると、ジョングレイ(Jonglei)州の州都ボル(Bor)にある、1万4000人が避難している別のキャンプの周辺に3000人程度の武装した若者が集まっている。

 国内多数派のディンカ出身のキール大統領支持派と、ヌエル出身のマシャール前副大統領支持派とによる6日間の戦闘で、首都ジュバ(Juba)だけで少なくとも500人の死者が出ている。国連によると、全土で3万5000人以上が国連施設に避難している。(c)AFP