【12月20日 AFP】米俳優のライアン・オニール(Ryan O'Neal)さんが、元恋人で女優の故ファラ・フォーセット(Farrah Fawcett)さんの死の直後にフォーセットさんの自宅からアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の作品を持ち去ったとされる訴訟で、陪審は19日、原告の米テキサス大学(University of Texas)の主張を退ける評決を出した。

 男性6人女性6人からなる陪審は、フォーセットさんがすべての所有美術品を同大学に寄贈するとの遺言を残していたとする原告側の主張を退けた。テキサス大学は、テレビドラマ「地上最強の美女たち!/チャーリーズ・エンジェル(Charlie's Angels)」主演の1人だったフォーセットさんの出身大学だ。

 同日、ロサンゼルス(Los Angeles)の裁判所に出廷したオニールさんの息子たちは評決に満足した様子だった。オニールさん本人は出廷しなかった。

 一方、主張が認められなかったテキサス大学側の代理人デビッド・ベック(David Beck)氏は、落胆した表情で、審議が2日しか行われなかったこと、評決が9対3で満場一致ではなかったことを指摘したが、上訴についてはコメントを避けた。

 このウォーホルの作品は、フォーセットさんをモデルにした肖像画で推定価格は最高1200万ドル(約12億5000万円)。テキサス大学側は、オニールさんが自分に所有権がないことを知りながら作品を持ち出したと訴えていたが、オニールさんの代理人は、オニールさんが同作品の正当な所有者だと主張していた。(c)AFP/Michael THURSTON