【12月18日 AFP】中国当局による仮想通貨Bitcoin(ビットコイン)への規制導入を受け、同通貨の取引価格が前月末の半値以下にまで落ち込んでいる。ビットコインの価格はこの数か月で急騰していた。

 中国最大のビットコイン取引所「BTCChina」における18日までのビットコインの取引価格は1BTC(ビットコインの単位)あたり3060元(約5万2000円)と、11月の高値7588元(約12万9000円)からは60%近く下落した。

 今年に入って中国の投機筋が多額の資金を投入したため、BTCChinaにおけるビットコイン価格は13年1月1日から同年11月30日までの間に9122%上昇。中国は一時、世界最大のビットコイン市場に成長した。

 だが2週間前、中国の中央銀行が金融機関に対し、ビットコイン関連サービスと商品の提供を停止するよう命じた上に、ビットコインが資金洗浄に使われている可能性があるとの警告を発した。

 さらに中国ニュースサイトのチャイナ・ビジネス・ニュース(China Business News)によると、当局は16日、中国の第三者支払サービス会社によるビットコインの決済を禁止した。

 BTCChinaのウェブサイトは18日、顧客向けのメッセージで「政府の新たな規制のため、BTCChinaは一時的に中国元の入金を停止する」と発表。また、BTCChinaと別の大手取引所OKCoinでは、投機と価格操作の防止策として手数料が再導入された。(c)AFP