【12月16日 AFP】イスラム教徒のウイグル人が多く住む中国西部の新疆ウイグル自治区（Xinjiang Uighur Autonomous Region）で衝突があり、少なくとも16人が死亡した。同自治区が運営するニュースサイト天山網（Tianshannet）が16日、報じた。

 天山網によると、15日、カシュガル（Kashgar）地区近くの疏附（Shufu）県で容疑者の身柄確保を試みていた警察官が、爆発装置やナイフで武装した複数人の「暴徒」に襲撃された。警察官2人と「暴徒」14人が死亡したが、容疑者2人の身柄は拘束したという。

 事件は、北京（Beijing）の天安門（Tiananmen）広場で起きた車両突入炎上事件からまだ2か月がたっていない中で起きた。

 天安門での事件では、車が観光客の人だかりに突っ込んで炎上し、2人が死亡、40人以上が負傷した。この事件で、警察当局は死亡した容疑者3人を新疆ウイグル自治区出身者と断定。中国当局は事件を「テロリズム」と呼び、新疆ウイグル自治区の独立を目指す｢東トルキスタン・イスラム運動（East Turkestan Islamic Movement、ETIM）｣の支援を受けた分離独立主義者の犯行と発表していた。(c)AFP