【12月17日 AFP】米国のバラク・オバマ(Barack Obama)政権が歴代政権よりも報道活動を統制し、作家ジョージ・オーウェル(George Orwell)の小説「1984年(Nineteen Eighty-Four)」に登場する全体主義国家のような情報操作活動を行っているという批判が、報道関係者から上がっている。

 ジャーナリストらは、ホワイトハウス報道官室がプロパガンダ的な写真を大量に発表し、編集の自由を妨害しているとして、この数か月間、オバマ政権への非難を続けている。ホワイトハウス記者会(White House Correspondents AssociationWHCA)は、表舞台にいないときのオバマ大統領の活動を詳細に記録した一連の公式写真や公式ビデオは、まさに「視覚的なプレスリリース」であり、独立した取材・報道を制約するものだと警告してきた。

 しかし、米誌タイム(Time)の記者出身であるジェイ・カーニー(Jay Carney)大統領報道官は12日の会見で、オバマ政権は自由な報道に対し、歴代政権よりも多くの制約を課しているのではないかと質問が飛ぶと、「(そうした考えは)完全に否定する」と一蹴した。