【12月13日 Relaxnews】飛行機内で最も迷惑な乗客は子どもを注意しない親──オンライン旅行予約大手エクスペディア(Expedia)が行った機内マナーに関する最新の調査で判明した結果だ。

  米国成人1000人を対象にしたエクスペディアの調査によると、子どもが機内の通路を走ったり、かんしゃくを起こしたりしても放っておく親たちは、座席の背を蹴る乗客や体臭のきつい人、酔っ払い、おしゃべり好きな乗客などよりも迷惑がられていることが分かった。 

 こうした乗客へのいらだちに注目し、機内に子どもが入れないゾーンを設けたり、私語禁止の席を提供したりする航空会社が増えている。

 シンガポール航空(Singapore Airlines)が出資する格安航空会社 (LCC)スクート(Scoot)は今夏、12歳以下は着席できないゾーン「スクーティン・サイレンス(ScootinSilence)」を機内に設置。マレーシアの格安航空エアアジアX(AirAsia X)も、利用を13歳以上に限った「クワイエット・ゾーン」を設けている。

 エクスペディアの調査でも、回答者の半分近い49%が、そのようなサービスがあれば喜んで追加料金を払うと答えている。

「満席で飛行する休暇シーズンの機内は、いつも大混乱だ。それゆえ良き機内マナーは非常に尊ばれる」とエクスペディアのジョン・モリー(John Morrey)副社長は語る。

■機内で嫌われないために

 もしも、あなたが隣りあった席の人との会話が好きなタイプだったり、指定席であることを良いことに、社会通念を超えて隣の乗客に気候変動に関する自身の信念や地球外生命体、あるいは米アイドル歌手マイリー・サイラス(Miley Cyrus)について語ったりしたいタイプであれば、あなたは乗客の73%から嫌がられる存在ということになる。

 その一方で、こうした調査結果にもかかわらず、米国人の34%が「新たな出会いの場」として機内を利用しているとの結果も出ている。

 エクスペディアの調査で最も迷惑とされた乗客の順位は以下のとおり。

1.騒ぐ子どもを注意しない
2.前座席の背を蹴る
3.香水のにおいが強い
4.酔っ払い
5.おしゃべり
6.オーディオ機器からもれる音に無神経
7.座席の背もたれを、いっぱいまで倒す
8.手荷物の持ち込み制限を無視してキャリーバッグを持ち込む
9.前座席の背もたれを引っ張る
10.列に並ばない
11.座席の肘掛けを占領する
12.窓側の席から、ひんぱんにトイレに立つ
13.香りの強い料理を食べる
14.目的地に着陸するやいなや席を立って出口に突進する

 飛行機に搭乗する時には、こうした振る舞いをしないよう心がけよう。

 エクスペディアに先立ち、オンライン旅行予約サイトCheapflights.comも1か月ほど前に同様の調査を行っている。こちらの調査では、座席の背を蹴ることが機内で嫌がられる行為の1位となっている。(c)Relaxnews/AFPBB News