【12月13日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のサンドロ・ロセール(Sandro Rosell)会長は12日、自身が会長である限り、リオネル・メッシ(Lionel Messi)をどこにも放出するつもりはないと話した。

 米半導体大手のインテル(Intel)とのスポンサー契約を発表するイベントに出席したロセール会長は、「私がバルサの会長でいる限り、メッシにクラブに残ってもらうためにできること、いや、できないこともすべてやる所存だ」とコメントした。

「メッシがバルセロナを離れる可能性は、絶対ないとまでは言わないが、極めて低い」

 現時点でメッシはバルセロナと、31歳になる直前の2018年まで契約を結んでいる。

 しかしバルセロナのハビエル・ファウス(Javier Faus)副会長が10日、メッシの契約を見直す必要はないと発言したことで、メッシの将来に関する憶測が一気に飛び交うこととなった。

 ファウス副会長は地元ラジオ局「Rac1」のインタビューで契約の見直しについて、「なぜその必要が?メッシとの契約は6か月前に見直したばかりです」と話した。

 スペインメディアによれば、バルセロナはメッシの契約解除額を2億5000万ユーロ(約356億円)と設定しているが、この金額を支払えるクラブは存在しないに等しい。

 契約見直しの可能性がうわさされたのは、給与に関する問題が持ち上がったためだとみられる。

 現在、世界最高年俸の選手はレアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とされており、スポーツ紙「マルカ(Marca)」によると、その額は1シーズン1700万ユーロ(約24億円)に上るという。

 一方のメッシの年俸は、1600万ユーロ(約22億7000万円)だと米誌フォーブス(Forbes)は伝えている。

 世界最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」に4度輝いているメッシは、現在けがのため戦列を離れており、復帰は1月になるとみられている。(c)AFP