【12月12日 AFP】カナダ郵便公社(Canada Post)は11日、一般家庭への戸別配達を段階的に廃止すると発表した。取扱量の減少と多額の損失計上に対応するためで、人員削減も実施する。

 郵便物は今後、地域ごとに設置される郵便箱まで住民が各自、受け取りに行くことになる。郵便箱は、来年後半から5年間をかけて国内全域に設置される。

 国内の全世帯のうち約3分の2(比較的新しい郊外部や地方に住む人々)はすでに、郵便箱や街頭のキオスクで郵便物を受け取っている。今回の発表の対象地域となるのは、比較的古い都市部を主とした、残る3分の1の世帯が暮らす地域だ。

 郵便公社はこのほか、郵便料金の値上げも発表した。来年3月31日以降、はがきや封書用の切手1枚を、現行の倍近い1カナダドル(約97円)に引き上げる。(c)AFP