【12月12日 AFP】米誌タイム(Time)は11日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(76)を「今年の人」に選出したと発表、3月の即位以来、「世界の新たな良心の声」となってきた法王を讃えた。

 卑賎(ひせん)から身を起こし、諸問題への現実的な対応で称賛されているフランシスコ法王は、非欧州出身者としてはほぼ1300年ぶり、中南米出身者としては初めてローマ法王に選ばれ、弱者の側に立った姿勢を率先して発信し続けている。

 タイム誌のナンシー・ギブス(Nancy Gibbs)編集長は、フランシスコ法王について、「貧富、公平と正義、透明性、現代性、国際化、女性の役割、結婚の本質、権力の誘惑など、現代の中心的話題の中心に自らを置いてきた」と語った。

 タイム誌の次点は、米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)の情報収集活動を暴露してロシアに一時亡命している米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者で、同誌は電子メールでの独占インタビューを11日に掲載している。

 3位には、米連邦政府は同性婚カップルにも異性婚と同等の優遇措置を認めるべきとした米連邦最高裁の6月の判決を勝ち取った米活動家、エディス・ウィンザー(Edith Windsor)さんが入った。(c)AFP/Jennie MATTHEW