【12月11日 AFP】乗客の体重に基づく航空運賃制度を業界で初めて導入した南太平洋の島国サモアの小さな航空会社が11日、その制度が大成功を収めたおかげで新たな航空機の購入も果たせたと発表した。

 サモア航空(Air Samoa)は昨年末、座席当たりの運賃制度を止め、乗客の体重に基づく運賃制度を導入した。

 同社のクリス・ラングトン(Chris Langton)最高経営責任者(CEO)によると、1キロ当たり1.34タラ(約60円)の運賃制度は大半の乗客にとって運賃引き下げになったので、導入初年は人気を博したという。

「体重120キロ以下の人は、どの路線でも体重に基づく運賃制度の方が運賃が安くなる」と同氏は述べた。またサモア航空では、体重が重く高額な運賃を支払う体の大きな人向けに、より広い座席スペースをとったセスナ208(Cessna 208)を新たに発注した。

 世界保健機関(World Health OrganisationWHO)によると、サモアは肥満率が世界で最も高い国の1つ。サモアでは体重に関連した冠動脈疾患や糖尿病、脳卒中が増加している。(c)AFP