【12月9日 AFP】女子フィギュアスケートの浅田真央(Mao Asada)が8日、2014年ソチ冬季五輪での金メダル獲得を目指し、自身の最大の武器であるトリプルアクセルに挑み続けると宣言した。

 現在国際大会で活躍する女子スケーターの中では唯一、定期的にトリプルアクセルに挑戦している浅田だが、今季は8度の挑戦中、まだ一度も難易度が高い3回転半ジャンプに成功していない。

 先週福岡で行われた13-14グランプリ(GP)ファイナルで優勝は飾ったものの、フリースケーティング(FS)とショートプログラム(SP)で合計3度挑戦したトリプルアクセルに3度とも失敗した。

 7日に行われたFSでは、最初のトリプルアクセルで転倒。2度目は回転が足りず、珍しく両足で着地した。

 浅田がFSで2度のトリプルアクセルに挑んだのは2009-10年シーズン以来のことだった。

 2010年のバンクーバー五輪で浅田は、女子として史上初めて同一大会で3度のトリプルアクセルを成功させた選手となったが、金メダルは韓国の金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ)が獲得し、自身は銀メダルに終わった。

「(フリーで2度の3回転半は)3年前になるので、久しぶりの挑戦だった」と現在23歳の浅田は、GPファイナルのエキシビションに臨む前に記者に対して語った。

 そして2週間後に行われる全日本選手権で、トリプルアクセルに「また挑戦してみれたらいいなと思っている」と話した。この国内大会は、ソチ五輪の代表選手の選考会も兼ねている。

 5日に行われたショートプログラム(SP)のトリプルアクセルも回転不足と判定されたが、本人はきれいと跳べていたと主張する。

「自分ではちゃんと回っていたと思うので、自分はそれを出発点にしたい」

「アクセル以外の部分では今回の試合でクリアになっている。どうしたら跳べて、どうしたら跳べなっかたのか、しっかり自分の中に入っていれば、クリアできるところまで遠くないのじゃないかと思っている」

 10月に開催された地域対抗戦、ジャパンオープン(Japan Open 2013)でトリプルアクセルに挑んだ際には成功したようにみえたが、出来ばえ評価で減点された。(c)AFP/Shigemi SATO