【12月8日 AFP】英国で7日、航空管制システムに技術的な問題が発生し、ロンドンの(London)のヒースロー空港(Heathrow Airport)などで数百便が欠航となり、数千人が影響を受けた。

 英国航空管制公社(National Air Traffic ServiceNATS)によると、英イングランド(England)南部のスワンウィック(Swanwick)の施設で装置が故障し、夜間から昼間への管制体制の切り替えがうまくいかなくなったのが原因だという。

 これにより約11時間にわたってアイルランドのダブリン(Dublin)から英スコットランド(Scotland)のグラスゴー(Glasgow)に至る各地で空の便に遅延や欠航が相次いだ。最も大きな影響を受けたのは世界で利用者が最も多い空港の1つであるヒースロー空港で、同日予定されていたフライトの15%にあたる228便が欠航した。

 空港内には、別の便を予約する人たちが長蛇の列を作り、いら立つ人たちの中には、「航空会社の職員と話をするためだけに5時間待たされた」と不平をこぼす人もいた。

 NATSは管制処理能力の約88%にあたる通常より300便ほど少ないフライトを扱った。欧州の航空管制調整機関である欧州航空航法安全機構(ユーロコントロール Eurocontrol)は、約1300便が大幅に遅延したとしている。(c)AFP