【12月7日 AFP】ハリケーン級の暴風を伴う冬の嵐に見舞われた欧州北部では6日、死者の数が10人に達し、数十万人が停電や道路、鉄道、空路の大混乱に巻き込まれた。

 10人目の犠牲者となったのはスウェーデン中北部の高齢の女性で、自宅のアパートの外で、部屋着を着ただけの状態で雪の中で死亡しているのが見つかった。

 大西洋の嵐、クサーヴァー(Xaver)は、英国を猛烈な勢いで横断、5日に2人の死者を出した。続いて風速約45メートルの突風を伴ってドイツを一撃し、オランダ、ポーランド、スカンディナビア半島南部を次々と襲った。

 欧州北部の各地では緊急救助隊が洪水となった湾岸地域の避難、水浸しの堤防への土のう積み、倒木による家屋や道路、線路、送電線の修復に奮闘した。

 ポーランドでは40万軒が停電となり、スウェーデンでは5万人が、ドイツでは住宅4000軒が影響を受けた他、空の便の欠航が相次いで数千人に影響が出た。(c)AFP/Frank ZELLER