【12月3日 Relaxnews】旅行業界で仮想通貨「ビットコイン(Bitcoin)」の潜在的な影響が拡大していることを示す新たな事例が登場した。トルコの自動販売機型キオスクで、旅行者が余った外国通貨をビットコインに交換できるようになるというものだ。

 要らなくなった外国通貨の硬貨で重くなった財布を憂う代わりに、トルコ・イスタンブール(Istanbul)の アタチュルク国際空港(Ataturk International Airport)を出国する旅行者は、余った現地通貨──紙幣と硬貨の両方──を電子マネーに変換するキオスク「トラベラーズボックス(Travelersbox)」に入金しビットコインと交換することができるようになる。ビットコインは世界初のピアツーピア(P2P)ベースの仮想通貨で、全ての中央銀行や金融機関から独立している。

 トラベラーズボックスの使い方はATMと同様で、利用者は現金を機械に入れ、ペイパル(Paypal)、QIWI、またはビットコインを選択、アカウントに登録されているEメールアドレスと電話番号を入力するだけだ。

 投入された資金は指定アカウントへ直接、送金される。さらに、加盟店の仮想ギフトカードを購入したり、慈善事業に寄付することも可能だ。

 立ち上げ直後は想定以上の需要があり、サービスを一時停止していた。サービス提供会社は現在、プログラムを再インストール中だという。

 格安航空券予約サイトCheapAir.comは先週、ビットコインで航空券が購入できる世界初のオンライン旅行代理店となった。また、英ヴァージン(Virgin)グループのリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長も、ビットコインを使って宇宙旅行の代金を支払えるようになると発表している。(c)Relaxnews/AFPBB News