【11月30日 AFP】米国務省は29日、中国が先週末に設定した東シナ海(East China Sea)上空の防空識別圏(ADIZ)に入る米民間航空機は、事前の飛行計画提出を求めた中国側の要求に従うべきだとする見解を示した。

 その一方で米国務省は、米民間航空機が中国の要求に従ったとしても「米政府が中国の要求を受け入れたことにはならない」とし、米政府は中国が防空識別圏を新たに設定したことに「深い懸念」を持っているとしている。


 欧州連合(EU)のキャサリン・アシュトン(Catherine Ashton)外交安全保障上級代表は、「地域の緊張を高める」として中国の防空識別圏設定を批判した。中国との間で領土問題を抱えるフィリピンも中国が南シナ海(South China Sea)上空の空域に影響力を強めることを懸念している。(c)AFP