【11月27日 AFP】英イングランド南部の動物園から26日、5匹のオオカミが逃げ出し、森林に囲まれた周辺地域はパニックになった。

 26日早朝、ロンドン(London)北東のコルチェスターにあるコルチェスター動物園(Colchester Zoo)で、オオカミ5匹が破損したフェンスから脱走。2匹は逃走後すぐに射殺され、1匹は自発的に動物園に戻ってきた。また別の1匹は麻酔ダーツで撃たれ、捕獲された。

 だが残る1匹が森林に逃走したため、周辺住民には子どもを外に出さないように警告が出され、警察当局がヘリコプターで森林を捜索した。

 数時間の捜索後、警察当局はツイッター(Twitter)で「遺憾ながら、オオカミの捜索は午後4時過ぎに終了した。動物園職員がオオカミを発見し、殺処分した」と述べた。

 動物園は声明で、オオカミを失ったことに飼育員らは「ひどく落胆している」と述べた。声明によると、ダーツの麻酔は効果が出るまでに15分ほど時間がかかり、また「ストレス下の動物には全く効かないこともある」ため、3匹のオオカミを射殺せざるを得なかったという。

 また声明は、毎日点検しているフェンスがいかにして破損したのか、まだ分かっていないと付け加えた。(c)AFP