【11月23日 AFP】ノルウェーのチェスの「天才」、マグヌス・カールセン(Magnus Carlsen)さん(22)が22日、世界チャンピオンのインドのヴィスワナータン・アーナンド(Viswanathan Anand)さんに代わる新しい世界王者の座に就いた。西洋諸国の出身者が世界チャンピオンになるのは1975年以来。

 アーナンドさんの生まれ故郷であるインド・チェンナイ(Chennai)で22日に行われた対局は引き分けとなり、カールセンさんが3勝7分けで王座を獲得した。予定されていた12局のうち、24、25の両日に予定されていた残り2局は行われない。

 対戦後の記者会見でカールセンさんは、自分よりもずっと経験豊富な相手の弱点に気付いて誤りを誘ったと述べ、「ビッシュ(ヴィスワナータンさん)はとても長い間世界チャンピオンだった。史上最高のチャンピオンの1人だ。勝てて本当に嬉しい」と語った。

 勝利したカールセンさんは今回用意されていた賞金224万ドル(約2億2700万円)の60%を、アーナンドさんは残る40%を受け取る。(c)AFP/Sanjay Rajan