【11月22日 AFP】米カンザス(Kansas)州で20日午後9時30分(日本時間21日午後0時30分)ごろ、巨大なボーイング(Boeing)747型貨物機「ドリームリフター(Dreamlifter)」が誤って目的の空港とは別の小さな空港に着陸するトラブルがあった。

 世界に4機しかない同型機の1機である同機は、ニューヨーク(New York)のケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)を出発し、カンザス州ウィチタ(Wichita)のマッコーネル空軍基地(McConnell Air Force Base)に向かっていたが、近くにある別の空港、コロネル・ジェームズ・ジャバラ空港(Colonel James Jabara Airport)に誤って着陸してしまった。

 操縦士は、着陸後に管制官からその事実を告げられ、初めて間違いに気付いたという。ジャバラ空港の滑走路は6100フィート(約1800メートル)しかなく、ジャンボ機の離着陸用には設計されていないが、ウィチタ空港当局によると、機体や空港の設備に損傷はなかった。

 同機を運航するアトラス航空(Atlas Air)は、機体の向きを変えるためにけん引車を使用し、同社の技術者が安全な離陸が可能であることを確認。同機は21日午後1時15分(日本時間22日午前4時15分)ごろ、雨が降る肌寒い気候の中、離陸に成功した。(c)AFP