【11月21日 AFP】スーザン・ライス(Susan Rice)米大統領補佐官(国家安全保障担当)は20日、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が来年4月に各国との関係強化を目的としてアジアを歴訪すると発表した。

 大統領は先月、政府が推進する医療保険改革を阻止するため政府機関の一部を閉鎖に追い込んだ野党共和党議員らとの協議を理由に、予定されていたアジア歴訪を中止しており、米国のアジアでの影響力の維持を懸念する声が上がっていた。

 ライス補佐官は、歴訪中止が各方面を落胆させたことを認めた一方で、オバマ大統領が4月の歴訪でこの埋め合わせをすると言明。「アジアの友人たちは、米国にとって最大の関心を払うべき価値のある存在であり、米国は今後も最大の関心を向けていく」、「他に重要な地域が幾つ現れようと、この重要な地域への持続的な関与を深めていく」と述べた。

 補佐官はまた、台風の直撃で甚大な被害を受けたフィリピンへの支援として米政府が海兵隊員1000人以上を派遣していることを挙げ、アジア全域に対する米国の「より幅広い誓約」を示す例だと指摘した。

 オバマ大統領の4月の訪問国については今のところ、明らかにされていない。大統領が先月訪問を計画していたのは、フィリピンとマレーシア、そして出席を予定していた首脳会合が開かれたインドネシアとブルネイだった。(c)AFP/Shaun TANDON