【11月20日 AFP】(記事更新)2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)欧州予選プレーオフ第2戦は19日、各地で試合が行われ、ポルトガルが3-2でスウェーデンを破り、2試合合計スコア4-2で本大会出場を決めた。

 ポルトガルはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がハットトリックの活躍を見せ、後半に大乱戦となった試合で勝利を収めた。

 スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)の大黒柱であるロナウドは、15日の第1戦での唯一の得点を含む2戦合計4ゴールすべてを挙げ、スウェーデンのズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)との直接対決を制した。

 ロナウドはこの試合で、元代表のペドロ・パウレタ(Pedro Pauleta)氏を3点上回る代表通算50得点目を記録。ポルトガルの歴代最多得点者となった。

 スウェーデンはイブラヒモビッチが2得点を挙げたものの、後半の29分間で5得点が入った試合をものにすることはできなかった。

 第1戦を終えてポルトガルが1-0でリードする中始まったこの対戦。スコアレスで前半が終了した後、後半5分にジョアン・モウティーニョ(Joao Moutinho)の見事なスルーパスを受けたロナウドが勝負に出た。

 ポルトガルゴールのペナルティーエリアでカウンターアタックが発動してから、わずか2タッチで渡ってきたボールをロナウドはドリブルで運び、左足のシュートで相手GKのアンドレアス・イサクション(Andreas Isaksson)を破った。

 スウェーデンはW杯本大会への切符を獲得するために3得点を挙げなければいけないという絶望的な状況に陥ったが、後半23分にキム・シェルストレーム(Kim Kallstrom)のCKをイブラヒモビッチが頭で合わせ、本拠地ソルナ(Solna)のフレンズ・ アリーナ(Friends Arena)を沸かせた。

 その4分後、ホームのファンは更なる希望を抱くこととなる。主審が的確な判断の下ペナルティーエリアの外からスウェーデンに与えたFKを、イブラヒモビッチが直接決めて、GKルイ・パトリシオ(Rui Patricio)の守るポルトガルゴールに叩き込んだ。

 スウェーデンが攻勢に出始めた矢先、ポルトガルを救ったのはまたもやロナウドだった。ロナウドは後半32分、冷静に相手ディフェンスを突破して得点。そしてその2分後には、ウーゴ・アルメイダ(Hugo Almeida)が仕掛けたカウンターアタックから再びモウティーニョが完璧なパスでお膳立てし、最後にロナウドがゴールを決めた。

 ロナウドとイブラヒモビッチの対決は前者の勝利となり、ポルトガルのW杯本大会出場が決定した。(c)AFP