【11月17日 AFP】インド洋の島国モルディブで16日、大統領選の決選投票が行われ、選挙委員会が発表した結果によると、アブドラ・ヤミーン(Abdulla Yameen)氏が得票率51.3%で新大統領に選出された。当初10日に予定されていた決選投票は大幅に延期されたため、政治的な意図があるとして論争が起きていた。大統領の宣誓式は、17日に行われる予定。

 一方、モハメド・ナシード(Mohamed Nasheed)前大統領の得票率は48.6%だった。選挙期間中は辛辣(しんらつ)な態度が目立ったナシード前大統領だったが、敗北を認め、国際監視団の下で行われた選挙の結果に異議を唱えるつもりはないと述べた。

 ナシード前大統領が敗北を認めたことで、すでに長期化している政治危機がさらに長引くのではないかと懸念していた観光業界は安堵(あんど)している。(c)AFP