【11月15日 AFP】中国国営新華社(Xinhua)通信は15日、同国の「一人っ子政策」が緩和されることになったと伝えた。前週に閉幕した中国共産党の第18期中央委員会第3回全体会議(3中全会)で決まったという。

 緩和により、夫婦のどちらかが一人っ子だった場合は2人目の出産を認められる。世界最大規模にまで膨れあがった人口の抑制を目的に1970年代後期に導入された一人っ子政策は、しばしば過酷な取り締まりが横行し、問題となっていた。

 中央委員会全体会議ではまた、社会秩序を乱したなどの軽犯罪者の「再教育」を目的とする「労働教養制度、労教(Laojiao)」の廃止も決まった。新華社によると、「人権および司法慣習の改善努力の一環」だという。同制度では、警察当局の判断で、裁判手続きを踏まずに最高4年間市民を拘束し、労働教養所で労働を科すことを可能としていたことから批判を呼んでいた。(c)AFP