【11月15日AFP】カンボジアで、鳥インフルエンザに感染した29歳の男性が死亡し、3歳の男児が重体になっていることが、世界保健機関(World Health OrganizationWHO)と同国保健省の14日の発表で分かった。

 WHOとカンボジア保健省が出した共同声明によると、男性は同国西部のタイとの国境付近にあるパイリン(Pailin)市の病院に高熱のため入院した後、11月初旬に死亡した。また、重体の3歳の男児は、南部コンポンスプー(Kampong Speu)州の市場から家禽類を運んだ後、11月5日に発病。調査の結果、男児が運んだニワトリやアヒルは、およそ3週間前から病気になったり死んだりしていたことが分かったという。

 カンボジアにおけるH5N1型鳥インフルエンザの2013年の報告数は、現在までで26件。今年の流行では、鳥インフルの感染が広まり始めた2003年以降で最も多くの死者を出しており、政府は感染拡大の防止に努めている。

 モム・ブンヘーン(Mam Bunheng)保健相は、病気だったり死んだりした家禽類に子供を近づけないよう保護者らに呼びかけ、鳥インフルエンザは現在もカンボジア国民にとって「重大な脅威」だと述べた。(c)AFP