【11月15日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は14日、医療保険制度改革(通称オバマケア、Obamacare)の立ち上げで混乱が生じたことについて「平手打ちされてしかるべきだ」と述べて責任を認め、信頼回復に努める姿勢を示した。

 オバマケアをめぐっては保険加入用ウェブサイトの不具合や、新法が義務づけた条件を満たさない保険の加入者が保険契約を解除させられるといった問題が持ち上がり、野党共和党が格好の批判材料にした一方、与党民主党は大統領の支持率低下が来年の中間選挙に影響するのではないかと懸念している。

■既存保険契約の解除を1年延期

 スポーツ好きのオバマ大統領は、この件に関する後悔の念をアメリカンフットボールに例えて「大事な試合で2回のファンブル(ボールを受け損なうこと)があった。だが、試合は終わったわけではない」と表現。医療保健制度改革の問題解決に取り組む姿勢を示すとともに、既存保険契約の解除を1年延期する措置を発表した。

 さらに、「過去には、不当な平手打ちを受けたと思うときもあった。(だが、)今回は妥当だ。われわれの責任だ」と述べた一方で、保険加入用ウェブサイトが正しく機能しないことを、サイトの運用が始まった10月1日より前から認識していたとの疑惑は否定した。(c)AFP/Stephen COLLINSON