【11月13日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の支持率が過去最低になり、オバマ氏を「不誠実で信用できない」とみなしている米国民が初めて過半数に達したとの世論調査結果が12日、発表された。

 高い評価を受けている米キニピアック大学(Quinnipiac University)による世論調査で、オバマ氏の支持率は、共和党のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領が在任中の同じ時期と同じ低水準にまで下がっていることが分かった。

 オバマ氏の政策を支持しないと答えた人は54%、支持すると答えた人は39%で、10月1日の世論調査結果(不支持率49%、支持率45%)から大幅に悪化した。

 オバマ政権はここ数週間、看板政策として掲げていた医療保険改革法「医療費負担適正化法(Affordable Care Act)」(通称オバマケア、Obamacare)の立ち上げがつまずいたことにより、批判が集中していた。世論調査では、向こう1年で医療保険の質が「改善する」と予測した人は19%にとどまった一方、43%が「悪化する」、33%が「変わらない」と予測。米国民の大半がオバマケアに対して悲観的な考えを持っていることが明らかになった。

 米国の有権者はまた、「希望すればすでに契約している保険を保持することができる」としたオバマ氏の誤った誓約についても、激しく反発していた。キニピアック大学世論調査機関(Quinnipiac University Polling Institute)のアシスタントディレクター、ティム・マロイ(Tim Malloy)氏は「オバマ大統領の誤った発言は、多くの人々に不快感を残した。ほぼ半数に当たる46%の有権者が、オバマ氏はわざと自分たちを欺いたと感じている」と述べている。

 世論調査は、登録有権者2545人を対象に、11月6~11日に実施された。誤差はプラスマイナス1.9ポイント。(c)AFP