【11月13日 AFP】世界銀行(World Bank)のジム・ヨン・キム(Jim Yong Kim)総裁は12日、フィリピンを直撃した台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)による甚大な被害が、気候変動の有無を問う「愚かな」議論を終わらせるだろうと記者団を前に語った。

「過去1年の間に起きた嵐の数とその過酷さ、そしてこれら異常気象が観測される頻度の増加。このような状況は、科学者らが予測してきた気候変動そのものに他ならない」

 キム総裁は、「フィリピンを直撃した台風の被害を目の当たりにして、我々は科学とは言えないような愚かな議論をやめることを願う」としながら、「前に進まなければならない。必要な投資を行うべきだ」と述べ、再生可能エネルギー、さらには環境に配慮した農業への投資を呼びかけた。(c)AFP