【11月11日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を率いるデビッド・モイーズ(David Moyes)監督は10日、首位のアーセナル(Arsenal)を破って連覇へ向けて息を吹き返した試合の後、チームはまだ発展途上にあると気を引き締めた。

 モイーズ監督率いるユナイテッドは、今季のリーグ戦でリバプール(Liverpool FC)、マンチェスター・シティ(Manchester City)、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)に敗れてきたが、この日は1-0で勝利を飾り、首位と勝ち点5差に迫った。

 同日の試合でシティとトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)が敗れ、さらに前日チェルシー(Chelsea)がWBAと引き分けたこともあり、ユナイテッドはタイトル争いに割って入ることに成功したが、モイーズ監督は課題はまだ多いと語る。

「正しい方向へまた一歩進むことができたと思う。しかし、ここへ来るまでは大股で何歩もかかった。私が求める場所にたどり着くまでには、まだしばらくかかるだろう」

 さらに指揮官は「その途中でまた何度か痛い目を見ることは分かっている。しかしここまでのプレミアリーグを見れば、ユナイテッド以外のチームもそういう目に遭っているのがわかるはずだ」とコメントした。

 代表戦による中断期間を迎える段階で、首位アーセナルと8位のシティとの勝ち点差はわずかに6しかないが、モイーズ監督は、今オフに各チームで大きな変動があったことを考えれば、ここまでのリーグ戦の状況は想定内だと考えている。

「開幕の時、われわれは(こういうこともあり得ると)みな言っていた。監督が何人か代わったからだ。アーセナルが好調なスタートを切れた要因は、何よりも彼らの継続性にある。あのチームには長期政権を築いている監督がいる」

 アーセナル戦では前半27分、ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)のCKから元アーセナルのロビン・ファン・ペルシー(Robin van Persie)が頭でこの試合唯一の得点を決めたが、モイーズ監督は両選手への賛辞を惜しまない。

「偉大な選手は大一番で素晴らしい得点を決めるものだ。ファン・ペルシーは偉大な選手だ。そして今日は相棒のウェインについても、素晴らしかったと言っておかねばならない。2人はどちらも信じられないプレーをしたと思う」

(c)AFP/Tom WILLIAMS