【11月9日 AFP】減量に成功した人に金を贈るという新たな肥満対策キャンペーンを実施していたアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の首都ドバイ(Dubai)市は7日、ダイエットに成功した参加者らに280万ディルハム(約7550万円)相当の金を授与した。

「体重は金」と銘打ったこのキャンペーンは、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」が終わる8月16日までに2キロ以上減量した人を対象に、減った分の体重1キロにつき1~3グラムの金を授与するとうたっていた。

 1位に輝いたのは、146.7キロから26キロの減量を達成したシリア出身の建築家、アフマド・シェイク(Ahmad al-Sheikh)さん(27)。金額にして1万48ディルハム(約27万円)に相当する金63グラムを獲得した。

 シェイクさんは現地英字紙ガルフ・ニュース(Gulf News)に対し「参加の登録をしたのが、キャンペーン開始から15日後だった。遅れを取ったから、勝てるかどうか心配だった」と話した。

 2位と3位の参加者はそれぞれ、23キロ、22キロの減量を達成。減量に成功した総勢2648人に、合わせて16.82キロの金が贈られた。

 ラマダンの期間中、イスラム教徒は夜明けから日没まで飲食や喫煙を断つ。しかし極端な食事は健康に悪いと警告されていても、多くの人は日没後に大量に飲食してしまう。湾岸諸国は国民の肥満を解消しようとさまざまな努力をしている。(c)AFP