【11月6日 AFP】オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)にあった「恐怖の家」では裸のまま鎖につながれていた──アリエル・カストロ(Ariel Castro)元受刑者の自宅で11年間にわたって監禁されていたミシェル・ナイト(Michelle Knight)さんがインタビューに応じ、涙がこぼれ落ちるのをこらえながら語った。

 心理学者のフィル・マグロウ(Phil McGraw)博士が司会を務めるトークショー、「ドクター・フィル(Dr Phil)」では5日、インタビューの前半が放送された。インタビューは事前に録画されたもので、同日は前半のみの放映となった。

 カストロ元受刑者によって監禁され、繰り返し性的暴行を受けていた被害者のインタビューが公開されたのは、今年5月6日に3人が解放・保護されて以来、初めてとなる。

 ナイトさんは2002年、20歳のときに路上で元受刑者に誘拐された。それから約1年後に当時16歳のアマンダ・ベリー(Amanda Berry)さん、2004年に当時14歳のジョージーナ・デヘスース(Georgina DeJesus)さんが誘拐・監禁された。

■「毎日、泣いていた」

 被害者として唯一、カストロ元受刑者の裁判で証言したナイトさんは、3人の中で最もひどい虐待を受けていたことが伝えられている。裁判所の文書では、妊娠5か月だったナイトさんが流産するよう、カストロ元受刑者が暴力を振るい、絶食を強いた様子が明らかにされている。

 ナイトさんがインタビューで語ったところによると、最初に妊娠した際、ナイトさんはカストロ元受刑囚から腹部にバーベルを投げ付けられて流産した。しかし流産したことについては、あくまでナイトさんの責任であるとして責め立てられたという。